第27章 家庭教師 ON編 ☆

｢…………//｣
｢にのー？｣
｢お前早く問題やれや!!//｣
｢はぁい!…にの、素だねぇ。｣
｢っ……なにやってんだ俺…//｣
｢口が悪いねぇ。｣
｢うるせぇな!早くやれ!!｣
｢やってるよ～だ。｣
｢…はぁ……｣


二宮は頭を抱えて俯き、
ため息をついたり頭を振ったり
大混乱な様子であった。




｢にのー、出来たー!｣
｢…ん……｣
｢にのー？｣
｢…次々やってて…｣
｢はぁい｣

智が問題を解いている間、
二宮はずっと目を閉じて固まっていた。


｢…ん、…ここ２つ間違ってる。｣
｢えー…分かんない｣
｢ちょっとくらい考えろ｣
｢分かんない!!｣
｢…はぁ……｣

｢にーのー♪｣
｢っ待て!!｣
｢なに？｣
｢…いや…なんか…嫌な予感がした…｣
｢んふ♪｣
｢？!ちょっ!待て!待っ…!!｣

｢好き。｣

｢へっ…？!!｣
｢俺、にのが好きなの。｣
｢…………//｣
｢…やだ？｣

｢………ずるい…｣

｢へ？｣
｢…お前、ずるいよ…//｣
｢……にーのっ♪｣
｢…………//｣
｢…ちゅ、｣
｢、……俺…死ぬ…｣
｢へ!!？だめ!!なに言ってんの!!｣
｢…もう…寿命が縮まった…//｣
｢…ふふふ♪よしよーし♪｣
｢…うー…はぁ…//｣
｢可愛い。にの、好きだよ。｣
｢……ん…//｣
｢にのは？好き？｣
｢…ん、…//｣
｢…ふふふ!茹蛸みたいだね!!可愛いよ～♪｣


智がぎゅうっと抱きしめて
背中を撫でると、二宮は
素直に力を抜いて智に
もたれかかった。

そして真っ赤になって、
好き？という智の問いにやっと頷いた。


｢……お前、ちゃんと問題やれよ…｣
｢あ。…ムードないんだから～!｣
｢お前に言われたくねぇよ!!早くやれ!｣
｢…にのって、猫被ってたでしょ。｣
｢…すいませんね、俺は元々口は悪いんだよ｣
｢…ふーん。｣
｢…幻滅？｣
｢んーん♪好き♪｣
｢………//｣



END