第24章 お兄ちゃん AN編 ☆★
和は抱き心地がすごく良い。
だから、ヤった夜もヤらない夜も
和を抱きしめて寝るのが俺の日課。
小さい頃も、よく抱っこして
ほっぺや唇にもキスをして
毎日毎日一緒に遊んで可愛がった。
やっと、和がおにぃちゃんって
言えるようになった頃、俺達は
離れ離れになったんだ。
15年経って、ここに和がいるのも
まだ夢みたいだけど、この気持ちいい
抱き心地は変わってなかった。
お兄ちゃんって呼んでもらうことなんて
ないんだろうなと思ってたけど、
和は今、俺の隣でそう呼んでくれる。
この15年、無意識に和のことを
ずっと思っていたのかもしれない。
そして和も同じように俺を…。
「お兄ちゃん…?」
「…ん!どうした?」
「んーん。なに考えてたの…?」
「んー?和のこと!俺、ずっと和のことで頭ん中いっぱいなんだからね♪」
「…んふふ…俺だって負けないもんっ!」
「ひゃひゃひゃっ!和~っ♪」
「お兄ちゃんっ♪」
これから、2人でいーっぱい
いろんなとこ行って、思い出作ろ。
一緒にいられなかった15年を
一緒に埋めていくんだ。
俺の弟で、俺の一番大切な人。
幸せにするよ。
End