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シリーズもの【気象系BL】

第15章 学生カップル MN編 ☆★





「先輩?今日、放課後…」
「あぁ、図書館行くよ。」
「良いんですよ…?帰っても…」
「…毎回言わすなよ、俺はお前といたいの。」
「…ん//」

和は頭を撫でてやると
一番嬉しそうな顔をする。
だから俺はもう今では癖だ。




―――――――――――


「先輩!」
「ん。あそこで本読んでるな」
「はい//」

放課後の図書館。
高校なだけに3年の勉強率が高い。

俺はいつもの入り口の所に
座ってる図書委員の和の頭を
ポンポンと撫でてから
和の姿が見えるいつもの席に座って
いつもの様に本を読んでいた。




――――――――――


「…でも、僕当番なんで……」
「いいじゃん、ちょっとくらい大丈夫だよ」
「いや…あの、」

「何やってんの?うるさいんだけど。」
「だから今出て行くよ」
「でもこいつ嫌がってんじゃん。」
「お前に関係ないだろ!」
「は?…関係あるよ。」
「関係ねぇよ!あっち行ってろ」
「お前の方が関係ねぇよ。俺のもんになに手出そうとしてんの?」
「は…?」

本を取りに行って帰って来たら
俺と同学年の奴が和に絡んでた。
泣きそうになりながらも
はっきり断れない和はチラチラと
俺のいつもの席の方を見てた。

「和、こいつ知ってる奴?」
「…知らないっ、」
「ん。……早く出て行けよ。」
「…んだよっ!」

俺が行くと和は俺の後ろに隠れた。

頭を撫でて、聞くと、和は
俺の制服を握り締めて言った。

奴は悔しそうに図書館を出て行った。


「…お前、嫌だって言えよ」
「だ、って…怖っ……」
「……ん、…そーだな、ごめん。」
「…ごめん、なさぃ…」
「……大丈夫か?」
「ん、…大丈夫…」
「俺ここにいていい?」
「ん、いて下さい…」

ちょっとイラついたまま
和に話しかけちゃって
ちょっとキツイ口調になった。
和は更に目に涙を溜めちゃって。

俺は当番の席の横に座って
今日はずっと和のそばにいた。



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