第15章 学生カップル MN編 ☆★
「おはよ。」
「おはよーございます!」
「ん、」
「ふふっ」
朝、学校に着くと、まず駐輪場へ行く。
そしたらいつも、こいつが待ってる。
挨拶して、頭をポンポンとしてやると
嬉しそうにふわっと笑うんだ。
その笑顔をみて、俺の1日が始まる。
こいつは俺の後輩で、
俺の可愛い恋人でもある和。
ほんとに可愛くて…
毎日つれて帰りたいくらいだ。
まぁ、学生だから無理だけど?
いつか一緒に住むのが夢。
「今日、昼休み当番か?」
「今日は放課後だけですよ」
「ん、じゃあいつもんとこな。」
「はい♪あ、先輩今日お弁当は…?」
「あー、買いに行ってから行く」
「買ってこなくていいですよっ!!」
「なんで?」
「んふふ…」
和は図書委員。
放課後、当番の時はいつも俺は
本を読みながら待ってる。
和は帰ってって言うけど
俺は少しでも一緒にいたい。
―――――――――――
「先輩っ!」
「お待たせ、ごめんな」
「んーん、今来たところです」
「そ、」
「先輩!!見て、お弁当です!」
「えっ…マジ?和が作ったの?」
「ふふっ……あ、女の子みたいでごめんなさい…」
「なんで謝んだよ。超嬉しい!サンキューな、和。旨そうじゃん!!」
「…早く食べましょ!!」
俺は親が共働きだから
いつもコンビニの弁当か学食のパン。
和はいつもお弁当と交換する?って
気を使ってくれてたけど、
作ってきてくれるとは思わなかった。
「…おいしいですか?」
「ん…あー、旨いっ!!和料理上手いなー」
「ふふっ…やった…♪」
「…和、」
「ン…//」
「ふふっ、可愛い。」
「…誰か見てたらどーするの……//」
「いーじゃん。和が狙われなくて済む。」
「誰かも狙ってなんかないですっ…」
「そんなことないから心配なんだよ」
「…………//」
和は可愛いのに自覚がないから怖い。
和のこと狙ってるやつはいっぱいいる。
学年が違うのに俺のクラスの奴まで
和のこと、可愛いって言うくらいだ。
だからキスくらい見せびらかせばいい。