第14章 学生カップル AN編 ☆
「にのちゃーんっ!!」
「相葉先輩。」
「嬉しいー!!来てくれたんだっ!」
「…約束しましたから。」
「約束っ!…はい、しました!!俺にのちゃんと約束しちゃったぁー!!!」
「…………」
相葉先輩は常にハイテンションで
疲れないのかなって、よく、思う。
でも楽しそうによく笑うんだ。
いや、いつも笑ってる。
すごいなぁって、ちょっと、思う。
「にのちゃんお弁当?」
「はい。買うと高いですから」
「へぇー、堅実なんだー!にのちゃん情報ゲット♪」
「堅実とか…そんなんじゃないですよ。ケチなだけです。」
「でもお金は大切にしなきゃね!」
「…はい。」
「ひゃひゃひゃ!」
最初の頃はただうるさくて
顔を見る度にうんざりしたのに、
最近、そんなことはなくなった。
相葉先輩は、ちょっとバカで
うるさいけど、良い人なんだと思う…
「相葉先輩…それお弁当ですか?」
「うん!お弁当だよ!うちね、中華料理屋なの!!でね、これ商品!!ひゃひゃひゃ!!あ!にのちゃん中華好き!?」
「中華…好き、ですけど」
「やったぁ!!今度食べにおいで!俺が奢ってあげるーっ!!!春巻きがねーめちゃくちゃ旨いんだよっ!!世界一旨いっっ!!!!」
「……はい、」
すごい勢いで話す先輩を見てると
おかしくて笑っちゃった。
「あー!!にのちゃん笑った!!!にのちゃん今笑ったよね!!?」
「へ…?」
「笑ったよー!!にのちゃんが笑った!!!超可愛い!!」
「………//」
「えっ!にのちゃん!!俺変なこと言った!!?ごめん泣かないでっ!!」
「…なんで泣くんですか。泣いてないですよ。」
「あ…ひゃひゃ!良かった!!」
なんか、大袈裟に嬉しそうに
するもんだから恥ずかしくて
俯いたら、今度は大慌て。
忙しい人だな…