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シリーズもの【気象系BL】

第13章 先生が好き SN編 ☆




合鍵を使って先生の家にあがり、
先生の帰りを待っていた。

「お帰り!」
「ただいま。ごめんね」
「んーん。」
「なんか食べた?」
「食べてない」
「なんかあったかな…」

先生はいつも家に行くとご飯を
作って食べさせてくれる。


「俺、先生の大学行きたい」
「んー、櫻井なら大丈夫だよ」
「先生は俺が入ったら嬉しい?」
「嬉しいよ、そりゃ」
「じゃぁ頑張ろ…♪」
「古文出来なきゃ入れないけどなー」
「…やるもん。」
「お。じゃぁやるか。」
「う…」

先生は大学2回生。
俺は高3だから、2歳しか
変わらないのに先生は俺なんかより
ずっとずっと大人に見える。


私服に着替えた先生は
スーツと違って可愛い。
家に来たときだけ見れる、特別な先生。


「…あとこれも。」
「んー、…あ、」
「あ?」
「待って、俺こんなことしてる場合じゃないわ」
「こんなことー?!」
「あーごめん。もう分かるだろ?訳見ながら設問解いてて」
「先生なにすんの?」
「明日提出のレポート忘れてたっ」
「あー……」

丁寧に教えてくれてる先生も
本業は学生で。焦り出す先生は
先生じゃなくて見るからに学生だった。


「もー…最悪…何やってんだ俺…」
「…先生、俺帰ろうか…?」
「あー…んー…ごめんな、」
「いいよ。ご飯ありがとう。あと勉強も」
「うん、多分今週授業ないから…また連絡する」
「うん、待ってる。お邪魔しましたー」
「気をつけてね。…あ、しょう!」
「ん?、…へへっ」
「おやすみ」
「おやすみ、かず」
「ふふ…」


先生に呼び止められて
振り返るとキスしてくれた。
普段は櫻井だけど、こういう時だけ
翔って呼んでくれるのが
すごく嬉しい。俺が和って呼ぶと
先生も嬉しそうに笑ってくれた。


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