第1章 お泊まり AN編
「ふー…ただいまぁ」
「お邪魔します!」
「適当にその辺座ってて」
「早く食べよー」
「うん、待って烏龍茶出す」
「ありがと」
「はい!いただきます!」
「いただきまーす!」
にのは旨そうに食べてた。
元からあんま食べないにのが
うちの中華はいつもいっぱい食べる。
にののそんな姿も、大好き。
対戦ゲームやらRPGまで
適当に次々ソフトを変えて2人で騒いでた。
こういう時、ジュニアに戻ったみたいな感覚になる。
俺が惚れた、楽しそうなにのの笑顔を見た時 ――
「ねーにの、泊まってく?」
「いーの?でも明日俺ドラマだよ?」
「俺、朝休みだから送ってくよ」
「…9時に○●スタジオなんだけど…」
「うん、送ってく」
「ほんとに?ちょっと遠いよ…?」
「大丈夫だよ、今から帰るのめんどーでしょ?」
「んー…まぁ、確かに…」
「よし!適当に飯作ろう♪」
「…んふふ…泊まるの久しぶり」
これでも結構勇気出して言った。
○●スタジオはにのの家からの方が
若干近いし…焦ったぁ~…
でも良かった、にの楽しそう…
その笑顔は、期待してもいい…?
「相葉ちゃん!皿!!」
「これでいい?」
「うん、…せーの!っし!完璧~♪」
「え…にのヤバ、プロ?」
「何言ってんの!相葉ちゃんのがすごいよ、美味そう!!」
「えー!にのの方が上手いー…」
「んふふ、ありがと!食べよ!!」
「うん♪」
2人で家にあったもので簡単な夕ご飯を作った。
オムライスとインスタントのスープ。
にのは何やっても器用に出来て…
やっぱりすごい。
でもにのは俺のが良いって、
俺が作ったオムライス食べてくれた。
もちろんにののは俺が食べたよ。
めちゃくちゃ旨かった…っ!
「シャワー先良いよ。服出しとく」
「うん。ありがとう」
お風呂上がり、俺のちょっと大きい服を着て
出てくるにのが昔から好きだった。
指先がちょこっと出てて可愛いの。
「…ん、。だから明日送ってもらう。…うん、ん?台本…あ……うん、ごめん。…ぁあ、それは大丈夫。うん。…」
俺がシャワーから出たらにのは誰かと電話をしてた。
話からしてマネージャーかな。
「ん、分かってます。はい。うん、…お疲れさま」
「…マネ?」
「わっ、ビックリした…」
「ひゃひゃっ!ごめんごめん!!」
「明日、送ってもらうって言っといた」
「うん♪」