第9章 好きの形【分隊長ハンジさん・R18】
「ハンジさん・・・?」
ハンジの胸に顔を埋めたまま
なまえは状況が理解できないでいる。
「最初はなまえのこと
変な子だなって思ってたよ」
話しながらハンジはあやす様に
なまえの背中を優しく叩く。
「放っておけばすぐ止めるかな
って思ってたんだ。
でも君の行為はどんどん
大胆なものになっていくし・・・・・・」
そこまで言ってハンジは吹き出した。
「フフ・・・なまえが無条件に私を好きでいてくれることに甘えていたのかもしれないね」
なまえの顔を上げさせると
涙の跡を指先で拭った。
「ハンジさん、それって」
「降参だよ。
君の居ない生活は考えられない。
なまえのこと、もっと知りたい」
顎を掴むとそのまま口付けた。
「んっ」
「私のどこが好き?」
ハンジは回転すると
今度はなまえを組み敷く。
ハンジの瞳がなまえの瞳を覗き込んだ。
裸眼で見えないからか
距離がとてつもなく近い。
普段見た事もない裸眼に見つめられ
なまえの心臓がどんどん早まる。
「ハンジさん、近いです・・・・・・」
「想い合う2人なら普通だろ?
それとも・・・・・・」
ハンジはなまえに噛み付くと
舌を絡めた。
「ふぁ、んん」
「こういう事期待してた?
私のこと襲っちゃうくらいだもんね」
イタズラぽく笑う姿はとても妖艶だ。