第1章 ずっとそばに【団長ハンジさん・R15】
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「休みの日にも私の執務室に来るなんて、なまえも変わり者だね。
しかもこんな朝早くから」
休めばいいのに、と冗談ぽく笑ったハンジは手に持ったカップに口をつけた。
暫くハンジに抱きしめられた後、
2人で同じソファーに座り紅茶を飲んでいる。
なまえの腰にはハンジの手がそえられていた。
朝から距離が近い。
恥ずかしくてつい俯いてしまう。
「ハンジさん、あのっ」
「ん?」
顔を覗き込まれる。
ますます距離が近い。
「なまえ」
ハンジはティーカップを机の上に置き
なまえの頬に手をそっと添えた。
顔が熱い。
「さっきはごめんね。痛かった・・・かな、きつく抱きしめたりして。
後が残らなきゃいいんだけど」
「そんなっ!
私も調査兵団所属ですから、訓練もしてますしあれくらい大丈夫です」
顔を紅く染めながらもブンブンと首を振るなまえにハンジは吹き出した。
「アハハ、そうだった。
君も私も、女というにしてはかなり逞しい身体だったね」
腰に添えられていた手がグッとなまえの身体をハンジの方へ引き寄せる。