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短編集 【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第1章 ずっとそばに【団長ハンジさん・R15】




よしよしと頭を撫でられれば
心臓の鼓動が早まる。


「あれ、でも確か今日は休みの日じゃ・・・」


首をかしげながらハンジは机と部屋全体に目を向ける。


「なまえ・・・もしかして掃除してくれたの!?」
ばっと立ち上がれば部屋中を見渡し
すげー!なまえ天才だよ!!と目を輝かせている。



「ありがとう、なまえ!君は最高の右腕だよ」



ハンジはぎゅっとなまえを自身の体で包み込む。


「ハンジさん、くるし・・・」

「ごめんね、どうしてもこうしたくて。
今日はなまえも休みだろう?その調子じゃ私の私室を覗いたあとここに来てくれたんだろうし、しかも掃除まで・・・・・・

・・・本当に君がいてくれてよかった」

なまえを抱きしめる腕の力が強まる。


いよいよ本当に息ができない。

「ハンジさん・・・!本当に、くるしっ」

「ごめん、優しくする」

腕の力が少し緩められる。

なまえを見つめる瞳は、どこか悲しそうでとても優しい。

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