第1章 ずっとそばに【団長ハンジさん・R15】
一通り書類の整理が終わると、
ハンジを起こさぬよう軽く部屋の埃やゴミを掃除した。
急ぎの書類や期日が近い書類はもう片付けてくれたらしい。
団長になって本当に彼女は変わった。
いや、変わらざるを得なかったのだろう。
変わらざるを得なかった理由が理由なだけにそんな上司を見つめていると自然と苦しい顔になってしまう。
その時、目の前の存在がモゾモゾと動く。
「はっ!
ん・・・んーよくね・・・・・・って、なまえ!?!」
なまえが物思いにふけっているとハンジがガバッと起きた。
急な起床になまえの体がビクッと震える。
「あ、ごめん。びっくりさせちゃった?」
あははと微笑む彼女はいつの間にか寝てたなーと伸びをしている。
「今日も起こしに来てくれたんだね。
ありがとう、なまえ」