第3章 好きです、ハンジ先生!【科学教師のハンジさん/転生】
「ハンジさんさっきから謝ってばっかり」
なまえが可笑しそうに笑う。
「過去を悔やんでももう意味なんてないです。
私達はここに、今生きてますから。
そしてまた再会できた。」
なまえが私の瞳をしっかり見据え
私の手をとる。
「私を見つけてくれてありがとうございます」
なんて強い子なんだろう。
巨人に食われた時、きっと怖かっただろうに。
恐怖の中できっと後悔したに違いない。
「なまえ・・・君には叶わないね。
そうだよね。
今ここで出逢えたから、
遠回りした分も昔できなかった分も私の全身全霊をかけて君を愛すことを誓うよ。
ここから、また始めよう」
「はい!」
どちらからともなく手を取り歩きだす。
あとで学校に荷物を取りに帰らなきゃなぁ
と思いながら私はなまえを家まで送り届けた。
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