第3章 好きです、ハンジ先生!【科学教師のハンジさん/転生】
私の言葉にエルヴィンの瞳がこれでもかと見開かれる。
それはもう今まで見たことがないくらいの驚愕の表情だ。
「まさか、私となまえがそういう関係だと誤解していたのか・・・・・・?」
エルヴィンにしては珍しい沈黙の後、
彼が言葉を絞り出した。
「だって、ふたりはよく一緒に話してただろ?
私がいないところばかりで。
しかもすごく親しげだから私も入れてもらおうとしたけど入れてくれなかったでしょ!?」
「それは・・・」
エルヴィンは言葉に詰まると
深くため息をついた。
「いいか、ハンジ。
君はかなり誤解をしている。」
私に言い聞かせるように一言一句はっきりと発音される。
「まず、こんなことを彼女の許可無しに言ってしまっていいのか迷うところではある。
だが、私はなまえから相談を受けていただけだ。」
「相談?」
「そうだ。
主にはハンジ、君の好きなものや嫌いなものについて、だ」
嘘だろ・・・・・・まさか・・・
「でもっ、私達は女同士だったじゃないか。
てっきりなまえはエルヴィンのことが好きだとばかり・・・」
「私も最初はそう思った。
私の気を引こうとしているのではないか、と」
真顔ですんなりこんな言葉が出てくるとは
とんだ罪な男だ。
「だがすぐにそんなことは無いと気付かされたよ」