第22章 狡くてゴメンね【分隊長ハンジさん・R18】
「ハンジ・・・」
なまえの手を自身の胸に誘導すると、なまえは少なからず戸惑っているようだった。
経験も豊富そうではないし、ましてや同性同士の行為など初めてなのだろう。
ハンジはなまえの身体を抱き起し引き寄せると、安心させるようにその髪を撫でた。
「なまえがされて気持ちいいと思うことをしてくれればいいから」
その言葉になまえはゆっくり頷くと、鎖骨へ舌を這わせた。
「ん・・・・」
そのままチロチロと乳房を舐める姿に愛しさが込み上げてくる。
我ながら早漏だと思うが、これだけでイけそうだ。
「なまえ・・・堪らなくかわいい」
見下ろしながら髪を撫でれば満足そうにすり寄ってくる。
その表情が余りにも甘くて、想いが通じ合っているもの同士の行為だと、錯覚しそうになる。
そうか、君はこんな風に鳴くんだね。
こんな顔は、彼女が思い続けている彼もきっと知らないだろう。
知っているのは自分だけだと、普段なら安っぽく思えるような事実がハンジの心をたまらなく満たした。
そのまま引き寄せてキスを落とせば、再びなまえを組み敷く。
なまえの瞳に映るのは、寂しさや戸惑いだけではなくこれからもたらされる新しい快楽への期待。
完全に自分へ委ねられた身体にハンジの口角がみるみるうちに上がっていく。
大丈夫、他には何も考えられないくらい私だけで満たしてあげる。
それは今夜の一時だけじゃない。
これから先何度だって。
そして、私なしでは生きられなくなればいい。