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短編集 【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第22章 狡くてゴメンね【分隊長ハンジさん・R18】





「っ」


思わず漏れそうになる吐息を何とか堪える。



「エルヴィンの代わりでいいよ」

「あ、ハンジっ」


耳元で囁かれる甘い呟きに耐えきれずハンジの胸を押す。
距離を取ろうとするなまえにハンジが冷たく言い放った。



「今日、一人で寝れるの?」


その言葉に思わず動きが止まる。


一人でいたらきっと、また悶々と考えて泣きながら夜を明かすことになるだろう。
明日はきっと酷い顔で過ごすことになる。


ハンジと一緒にいれば・・・?
独りぼっちでいるより気は紛れるかもしれない。


そうか、私寂しいんだ。


しかし、ハンジと一晩を過ごすということはそういうことだ、十中八九きっと。
でも、エルヴィンだって今日は他の女の人と。


ハンジは代わりでもいいというけれど、人として最低の行いだ。
それでも、独りでいるのは辛かった。


寂しさを埋めるためにハンジを利用するなんて、なんて狡い。


しかし、気が付けば唇を重ねていた。


静かに音を立てて唇が離されると、目の前でハンジが満足そうに笑っていた。


「いい子だ」


ニヤリと口角が上がったかと思うと、そのまま手を引かれベッドへ押し倒される。



「あっ、」


そのまま両手をベッドへ縫うように押さえつけられ首筋にザラリとしたものが触れる。


ハンジの舌はなまえの首筋を這い、そのまま鎖骨へ下っていく。

指は絡められ、まるで恋人同士のようだ。



痕はつかないくらい、まるでじゃれるように軽く鎖骨を吸い唇を離すと、今度は噛みつくように唇を奪われる。


「ふ、んん」


絡められる舌に必死に応えていると、いつの間にかシャツは捲り上げられ、ハンジの前に下着があらわになった。


「可愛いね」


そのまま慣れた手つきで下着を外され、解放感と共に、「あぁ、本当にハンジとするんだ」ってそんな風に思った。


そんな気持ちを知ってか知らずか、ハンジは捲り上げたシャツをそのまま脱がさなかった。


急に視界がふさがれ、両腕も固定されるような体勢に自然と不安になりハンジの名を呼んだ。



「触ってるのがエルヴィンだと思っていいから」

「んんっ」


そういいながら急に頂点を摘ままれると、自然と媚声が漏れる。





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