第21章 温泉に行こう【団長ハンジさん・R18】
脚を掴むとそこはあっさりと開かれた。
胸を上下させるほどなまえの息は乱れている。
お湯か汗か、あるいは両方によって湿った身体と、湯気に囲まれて上気した肌がとても官能的だ。
陰唇に触れるとピクリと揺れた。
真っ赤に染まった頬と濡れた瞳がこちらを伺ってくる。
「上せそうなら布団に行こうか。
・・・それとももうちょっと楽しみたい?」
ハンジはシャワーの傍に置いてあった石鹸を手に取ると掌で泡立て始めた。
その表情はまるで悪戯を思いついた子供だ。
「身体を洗えば火照りも冷めるかも。」
横たわったなまえの身体を備え付けの椅子に座らせると、泡だらけになった手で肩に触れゆっくりと身体を洗っていく。
肩口から二の腕、指先へと最後は絡めあうように滑らさせる触り方は火照りを冷まさせるつもりなど微塵も感じられない。後ろから抱きしめられるような体勢は、背中にハンジの胸が触れ、それがさらになまえの鼓動を早める。
「ハンジ、さん、私も」
「うん。」
後ろを振り向き、向かい合うとなまえも石鹸を泡立てハンジの肌に触れた。
胸を下から持ち上げるように包むとハンジは擽ったそうに笑う。
暫くじゃれ合うと、十分身体が泡だらけになった。
触れ合う部分が一つの大きな泡になって、まるで二人で溶け合っているみたいだ。
「ハンジさんと一つにくっついたみたい。」
その言葉にハンジの片眼が大きく開かれる。
「ハンジさん?」
なまえがハンジを見上げようとすると、
熱の篭った溜息の後、すぐに唇が落ちてきた。
「・・・ちょっと今のは可愛すぎて反則。」
ハンジの手により蛇口が捻られると二人の上からお湯が降ってくる。
しかし、なまえは見上げた一瞬を見逃さなかった。
視界に映ったものに口角が勝手に上がっていく。
「ハンジさん、顔真っ赤」
「いいから!!」
「・・・・・・・可愛い。」
自然と零れ落ちた単語はシャワーの音にかき消されず、しっかりとハンジのもとに届いたようで。
今度こそしっかり染まりきった頬に戸惑う姿は、普段ならあまり見ることのない表情で。
なまえの中でむくむくと加虐心が湧いてくるのが分かった。