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短編集 【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第17章 キスから先の進め方【分隊長ハンジさん・R18】





「えっ」


なまえは困惑した表情を浮かべるとどうしたものかと見るからにあたふたしている。
そんな彼女を落ち着かせるように言葉を紡ぐ。


「難しいことじゃないよ。
いつも私がしてるみたいになまえがしてくれるだけでいい」

「・・・ハンジさんはそれで嬉しいですか?」

「すごく嬉しいよ。
なまえはいつも嬉しくなかった?」


これで嬉しくないなんて言われたら立ち上がれないが、なまえはすぐに否定してくれた。



「嬉しくないわけないです!
私も、すごく幸せでした。」

「そう」


その言葉が嬉しくて噛み締めているとなまえが身体を起こし顔を近づけてきた。
明かりを消して欲しいと可愛いことを言うもんだから直ぐに消してやると暗闇の中、お互いの感覚だけが研ぎ澄まされる。


なまえの手がそっと胸から鎖骨の辺りに添えられると控えめに柔らかい唇が重なった。
私の真似をするように角度を変えながらぎこちなく唇が触れては離れていく。


「ん・・・」


たまにちゅうっと唇を啄まれると気持ちよさに吐息が漏れる。
いつにもまして積極的ななまえの姿に嬉しくなりながらも友の忠告を聞いておこうと身体を離そうとした時、彼女の唇が口内に侵入してきた。


「っ、」

「はあ、んっ」

驚いて瞳を見開くと、なまえの腕が首に回され縋りついてきた。



ちょっと待って。
全てがぶっ飛びそうな理性を辛うじて何とか首の皮よりもっと危うい状態で繋ぎとめ思考するが、そんなことは勿論長く続くはずもなく。


君もこの状況で我慢なんてできるのか?
昼間ありがたい助言をしてくれた友に心の中で謝罪をすると、身体を傾け呆気なく目の前の愛しい存在を組み敷いた。


そのまま後頭部を固定すると深く自身の舌を絡ませる。
逃げ場をなくしたなまえの喉からは困惑と共に苦しそうな声が上がるが、止めてやるだけの理性はもう残っていなかった。


だが彼女から漏れる声も苦痛だけではないものが混ざり始め、それが私の手を進めるよう唆してくる。


「ふっ、んん、あ!」


寝間着の上から胸に触れると彼女の身体が僅かに跳ねた。
そのまま感触を確かめるようにゆっくりと揉む。



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