第15章 溺れる【分隊長ハンジさん・R18】
そのまま指を絡め、下唇を吸うと音を立て唇が離れた。
ただ優しさしか感じないその行為は傍から見れば心から愛し合っている恋人同士にしか見えないだろう。
「なまえ・・・」
耳元で囁かれるハンジの声がとても心地いい。
先程まで男の声は不快にしか聞こえなかったのに。
ハンジだから、この行為に意味があるのだと思える。
「ハンジさん・・・っい!」
心地よさに身を委ねていると突然、ドレスから出ている肩に噛みつかれた。
強弱をつけ、肉の感触を確かめるように何度か噛まれた後ぺろりとひと舐めして口を離すと少し痛むそこに花を咲かされる。
「バカ、無防備だし。」
「え・・・、んっ」
ハンジによって濡らされたドレスを突かれると冷たさに自然と声が出る。
「すーぐそういう声出す。」
「これはっ、ハンジさんだけで」
反論しようとすると額を小突かれた。
口答えは求めていないらしい。
「私が助けに入らなかったらどうなってたと思う?
こうやってキスされて、薄っぺらい愛でも囁かれて・・・こうされてたんじゃないかな。」
ハンジは冷たい表情でなまえを見下ろすと身体を反転させドレスのファスナーに手を掛けた。
「やっ、やだ!」
背中を押し付けられ扉に手をついてバランスをとる形となってしまう。
中途半端に下げられたファスナーから除く肌に爪を立てられると体の奥が熱くなってくる。
「や、あ」
「感じてるんだね、無理矢理されてるのに。」
はしたない。まるでそう言われているようで目に涙が滲む。
怖い。
いつだって触れてくるハンジは繊細な物を扱うように優しかったのに。
瞳いっぱいに溜まった涙が頬を伝い床に落ちた。
「泣いても今日はやめてあげない。」
「あっ」
いつの間にかぱっくりと開いたワンピースの背中からハンジの腕が入ってくると胸を揉み始めた。
ホックを外されるとつんと主張をしたそこを突かれ自然と声が漏れる。
「はあ、ん・・」
「私がいること身体に分からせてあげないと、ね」
「んん」
耳元で囁かれそのまま舌で犯されると背筋がゾクゾクと震えた。
いつもハンジに触れられている身体は悔しいくらい反応を示していく。