第2章 不足【分隊長ハンジさん・R18】
自室に到着するとハンジは後ろ手に扉を閉め
なまえに抱きついた。
「は、ハンジさんっ?」
「なまえが悪いんだよ」
ごめんね。といいながらもハンジの指先はなまえの耳朶から鎖骨、首筋をするすると滑ると
顔の輪郭をなぞり、唇に触れる。
ただなぞられる行為でさえ、
なまえの身体をぞくぞくと震えさせ呼吸が乱れた。
「ハンジさんやらしいです・・・」
「やらしくしてるからね」
「んっ」
ハンジはなまえの顎を掴むと唇を塞ぐ。
唇の感触を確かめるようにゆっくりとした優しいキス。
「なまえ・・・」
かわいいなぁと呟くと
今度は噛み付くようなキスが落とされる。
舌が口内に侵入し、
乱暴だが確実になまえの好きなところばかりを責め立てる。
「んっ、ふぁ・・・ハンジさんっもう・・・っ」
「キスだけでこんなに興奮したの?
いやらしい子だね。」
蔑む言葉とは裏腹にハンジの表情は優しい。
ハンジさんのキスが上手すぎるだけですという言葉は乱れた呼吸の中に消えていった。