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短編集 【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第13章 教えてあげるよ【上司のハンジさん/現パロ・R18】





「なまえ・・・・・・いい加減寝たら?」


部屋に着くとなまえを風呂に入れた。
その後、自身も入ってくるから先に寝てていいよ。と伝えたのだが、ハンジが帰ってきてから、ベッドに入った今までずっとなまえは喋り続けていた。



「だって折角のお泊まりなんですから
すぐに寝ちゃうのは勿体ないですよ」


確かに、大の大人二人にとっては狭いベッドに
二人で向き合って寝転がるのは
いつもとは違う楽しさがある。



「ハンジさんが迷惑ならもう寝ますけど」


なまえは冗談ぽく言うと、
ハンジに微笑みかける。


薄暗くてよく見えないが
その微笑みはハンジに不快感を与えることは無い。


「迷惑だなんて言えるわけないでしょ」


ハンジの言葉に満足そうに目を細めると、
すぐ悲しそうに瞳を伏せた。



そのまま静かに呟く。



「・・・・・・ハンジさんと結婚出来たらいいのに」


なまえの言葉が薄暗い部屋の中で
妙に響いた。


ハンジが何も言わないでいると
なまえはバツが悪そうに笑った。


「なーんちゃって・・・・・・無理ですけど、
絶対楽しいかなあって」

「じゃあ結婚しようか。」

「は?」


ハンジの言葉に
今度はなまえが絶句する。


「私もなまえとなら楽しいと思うけど。」


声のトーンから
冗談ではないことが伝わってくる。


「アハハ、無理ですよ。
同性同士なんですから」

「別に男女じゃなくても
ある程度のことはできるよ。」


茶化すなまえに
ハンジは何の気なしに笑うと
なまえの身体を引き寄せた。


「ちょっと、ハンジさん・・・?」

「身体の相性から試してみる?」



艶っぽく発せられたハンジの声が
なまえの鼓膜を刺激する。


擽ったさから体を捩ると
ハンジの指先が身体の輪郭をなぞった。


薄いパジャマ越しのその感覚は
なまえに擽ったさ以上の感覚を与える。


「っハンジさん・・・・・・」

「そんな顔してると本当に犯すけど」


ハンジは身体をなぞるのを止めると、
その手をなまえの頬に添えた。


頬を指の腹でなぞると、
なまえに顔を近づける。



「このまま触れてもいいなら、キスして」


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