第12章 頭痛【団長ハンジさん・R18】
目を覚ますと、
辺りは茜色に染まっていた。
もう日が暮れる頃らしい。
眼鏡は外され身体には毛布がかけられていた。
なまえは未だ書類とにらめっこしている。
「あ、ハンジさん起きたんですか。」
こちらの気配に気づくと
立ち上がり近づいてくる。
ソファーの前にしゃがみこむと
額に乗ったままのぬるくなったタオルを取った。
「もう一度濡らしてきますか?」
「ん・・・・・・いい」
「きゃっ」
なまえの腕を引くとそのまま抱きしめた。
項に鼻を近づけると肺いっぱいに
なまえの香りを吸い込む。
なまえは擽ったそうに
身体を強ばらせた。
「はぁ・・・・・・落ち着く。」
そのまま首筋に噛み付いた。
「ん、ちょっとハンジさん・・・!」
小さな抵抗をするなまえの事など構わず
シャツのボタンを少し外し鎖骨へ唇を這わせると
なまえの声が上擦ってくる。
「ここ・・・・・・私室じゃないんですけど・・・」
「大丈夫、誰も来ないよ」
「そういう意味じゃなくて・・・・・・っ」
わざと脇腹に触れるようにして
なまえを抱き上げると
口からは小さく声が漏れた。
毛布を端へ寄せると
なまえを膝の上に乗せた。
なまえは不機嫌そうに私を見つめてくる。
「仕事は終わった?」
「大体は・・・・・・っ、
ハンジさんが寝るから・・・んっ」
鎖骨から乳房へ、
指先で服の上から輪郭をなぞると
なまえはぴくぴくと反応する。
じんわりと温かくなったなまえの手は
いつの間にか私の腕に縋り付いていた。
「ハンジ、さん・・・・・・っ」
すっかり熱を帯びた瞳で見つめられる。
「もう止めてあげられないからね。」
「んっ、はぁ」
どちらからともなく唇を重ねると
舌を絡め合った。
上の壁を舌先でつつくと
なまえからはくぐもった声が漏れる。