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短編集 SN【気象系BL】

第1章 酔っ払いは嫌い!



「飲み過ぎないように!」

「はーい」
「了解」


2人は二宮の知り合いの店を予約して、
店の近くまでマネージャーに送ってもらった。

ガラガラ…

「あ、いらっしゃい!そこ、手前どうぞー!」

軽く会釈して個室に入る2人。


「へぇ…初めて来た」
「綺麗でしょ、店」
「うん。若いね、店員さん」
「んー、親父の生徒さんだし」
「あ!そーいうことね」

「いらっしゃいませ。久しぶりだね!見てたよ、生放送」
「あー、ありがと」
「お疲れ様!とりあえず生でいい?」
「うん、しょーちゃんも?」
「うん。生で」
「はーい!ゆっくりしてってね!」
「ん、ありがと」

久しぶりの2人の時間。
疲れてはいるが、機嫌は良い
みたいだと、櫻井は二宮を分析した。

「膝とか、もう平気?」
「あぁ、うん。明後日また病院行って…もう終わりだと思う」
「そっか、頑張ったな」
「連ドラだったら絶対足保たなかったな…」
「ふはっ!お疲れ、ほんと」

櫻井も疲れてはいるが、二宮が笑う度に癒される。
櫻井は二宮の笑顔が何よりも好きなのだ。


「ね、これ食べて。すっごい旨いの」
「ん、いただきまーす」
「…どう?」
「…っめぇ…めちゃうめぇ!」
「んふっ…良かった」

二宮オススメの出汁巻き卵。
ガツガツと美味しそうに食べる
櫻井の姿を見ていると
二宮は自然に笑顔になれた。

櫻井が食べる様子を見ていて
自分はあまり食べていないことが
しばしばあるが…。


「…カズー?」
「んー?」
「今日、うち来る?」
「…うちにしたら?夜遅いし…うちの方が近い」
「行ってイイの…?」
「…いいよぉ…やらしいことしないなら」
「……行く」
「…来んな」
「やだ。もう決めたもん」

他愛もない話をしながら
ゆっくりと飲み、食べ。


二宮はほんのり頬を赤く染めて。

櫻井はというと…完全に
酔いつぶれてしまった。



「大丈夫?」
「うん、…俺平気だから」
「うん。また来てね!」
「ん、また連絡する。ありがとね、ごちそうさま」
「ありがとうございました!気をつけて!」


一緒に飲んでいてもやはり量は違うもので。
櫻井は珍しく酔っ払ってふらふらな状態だ。
二宮も酔ってはいるが
量が少ないだけ、まだシラフに近い。

「しょーちゃん帰ろうねー…」
「んー…カズ、好き…」
「…酔っ払いに言われてもねー…」

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