第6章 お誕生日おめでとう ★
「次の日会うんだからいいんじゃないの?」
誕生日の次の日は確かに
バラエティの収録で…
メンバーが揃う日。
確かに会うけどさ…
俺はちゃんとお祝いしたいわけ。
恋人なんだから…メンバーと
一緒じゃなくて、ちゃんとさ…
2人きりで会いたいの。
それを…ツンツンなかずは
分かってくれないみたい。
いつもは折れる俺だけど
こんな記念日だけは…
強気に出させて頂きますよ。
ピーンポーン…
「…翔さん?」
「うん。開けて?」
「今日なんかあったっけ?」
「いいから開けてよ。来たんだから」
「…んー」
かずは渋々オートロックを
解除してくれた。
「よ。」
「どうしたの?」
「時間あったから来た。ダメだった?」
「…別にダメじゃないけど。」
「良かった♪飯買って来たから。」
「ああ。」
誕生日に変わる瞬間は、
愛し合っていたい。
せっかく時間が合うんだから
実行させて頂きますよ。
自己満でもいいんだ。
俺がかずといたいの。
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「どう?美味い?」
「うん。」
「多分、明日も食べれるけど」
「んー?」
「マネさん、買ってきてくれそうじゃん」
「ああ、そうかもねぇ」
焼くだけのハンバーグ。
反応は素っ気ないけど、
美味しそうにパクパク食べてる。
「泊まっていい?」
「…そのつもりだったんでしょ」
「ばれたか♪」
「明日仕事は?」
「昼から。」
「ん。俺、1時に出るから」
「遅いんだな」
「うん。」
「俺12時くらいに出る」
「りょーかい」
酒も飲んで、飯も食って、
ボーッと2人でテレビを見てた。