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短編集 AN【気象系BL】

第2章 発熱




「…にの…」
「ごめっ…」
「謝らなくていいから…。ごめんね?ごめん…泣かないで…?頭痛くなっちゃうよ…」
「んぅ……」
「にの…よしよし…ちゃんと着替えてベッドいこう?」
「…だっこ…」
「…ふふ。はいはい♪」
「ん…」

のばしてきた両手をとって
抱きしめてあやしてあげると
にのは甘えて抱き着いてきた。

「あーばさん…なんで…」
「はいにの、これ飲んで?」
「…ん?」
「松潤から。みんなばれちゃってるよ?ふふ」
「…ありがとう…」
「あれー、素直じゃん♪」
「…あーばさん…」
「…まさきって呼んでくれないの?」
「…にの、やだ…」
「ふふ!はいはい♪かず♪」
「…まさきぃ……あ!…」
「え、なになに!!?」
「まさき、うつっちゃう…」
「…大丈夫!バカは風邪ひかないから♪」
「…そっか。んぅ…」
「え?おい。」
「んふふ…」
「もー…かわいいから良いけどっ」


薬を飲ませて、熱でクタッと
しちゃってるかずを抱きしめて
寝るまで頭を撫で続けた。



――――――――――――


「…あれ……かず?」

「おはよ、まさき」
「あ…いたぁ…何やってんの?」
「いるでしょ、俺んちなんだから。シャワー浴びた。汗気持ち悪くて」
「熱は?おいで」
「…ん…」
「んー…下がったけど…まだちょっと熱いかな…。仕事、行けそう?」
「行けるよ。今日、まさきいるし…ね?」
「…ふふ。うん、無理しないでね、昨日みたいに隠すなよ?」
「ん…はぁい」
「…かず、かわいーぎゅー♪」
「んふふ…」


かずはまだ甘えん坊で…
まだしんどいんだなって分かる。
今から仕事だから気を張って
頑張ってるけど…まだいいよ。

本番だけ、頑張って。

それまでは俺の隣で気を緩めてて
いいんだよ。かずは器用だから…
出来るよね。今日はずっと隣にいるね。


帰ってきたら、また一緒に寝ようね♪


END

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