第1章 ふたり
次に見た相葉ちゃんの顔は、
今にも泣きそうなのを我慢してる顔。
涙が溜まりすぎなんだよ…!
「あいばか。」
相葉ちゃんと気まずくなるなんて御免だ。
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「にのっ!今日終わり?」
聞かれると思った。
今日はこのままバイバイは
ないだろうなとは思ってたよ。
でも…店に行く気力はなかった。
コンビニで適当にご飯を買って、
俺の家に帰った。
家に着いたらホッとして気が抜けて…
ソファーに寝転がったら、
相葉ちゃんが全部用意をしてくれた。
「相葉ちゃんがご飯作ってあげるから横になって待ってて!!」
「…温めるだけじゃん…」
「なんか言った?!」
「…何も。」
温めるだけでもありがたかったけど…
俺、可愛くない性格してるからさ。ふふっ。
ご飯を食べた後も、ずっと
寝転がってる俺の隣に、
相葉ちゃんは、ただ、いてくれた。