第6章 泣き虫
ある日の楽屋。
翔「はーい!Wii Partyやるよ~!!」
雅紀「なんで~?」
翔「あと1時間待ちなんだって。」
潤「そうなの?」
翔「みんなでやろーぜ。智くん!釣りは後で良いだろ、どうせ今行けないんだから」
智「…ひでぇなぁ。行けないから雑誌見て行った気になるんだろ~」
潤「寂しいねぇ。」
翔「にの~やろう?」
和也「は~い」
1時間待ちが入った嵐の楽屋。
メンバーはそれぞれの時間を
過ごしていたが、一人の言葉で
全員テレビの周りに集まった。
翔「なにやるー?」
雅「かくれんぼー!!」
潤「好きだなぁ、それ」
雅「楽しいじゃん♪」
翔「鬼誰がやる?」
雅「俺~!…あ、和も~」
和「ん…?おれぇ?」
雅「うん。一緒に隠そ。」
和「うん、はい」
潤「…にの、なんか平気?」
和「んん…?んー…」
翔「にの、しんどかったら休んでてな?」
和「うん、大丈夫。なんか…うん、平気。多分」
潤「無理すんな?」
和「はぁい」
智「にの、よしよーし」
和「んふふ」
言わなくても雰囲気で分かる。
様子がおかしい?
声をかけてもいいパターンか。
黙ってそっとしとおくパターンか。
今日は、本人もなんだか
分からないような不思議な雰囲気。
みんながみんな気付いてる。
一番に気付いたのは
松本のようだが実は相葉。
相葉は二宮の恋人だ。
さりげなく、ではなかったかも
しれないが、彼なりに、
二宮と2人になろうとしたのだ。
松本、櫻井は優しく声を掛け、
大野は二宮の頭をぽんぽんと
撫で、楽屋を出て行った。
「和~…」
「ん…?」
「…ぎゅー。」
「…………」
「よしよし」
「……隠さなくて、いいの?」
「いいのいいの。」
「…………」
「よしよし」
「……ぐすっ、…」
3人が出て行って2人きりの
楽屋で、相葉は二宮を抱きしめた。
二宮は?を浮かべながらも
相葉の背中に手を回し、
相葉の肩にくたっと頭を乗せた。
相葉が優しく背中を撫でたり
頭を撫でたり…そうすると
二宮は自然にぐすぐすと泣き出した。
「うっ、ぅゔ…ふぇっ…」
「うんうん」
「ゔー…っこほ…ん゙ぅ…」
「ふふ…和~冷た~い」
「ゔー…う、ぅ…」
「ふふふ…」
相葉の首筋に顔を押し付ける二宮。
相葉の肩には二宮の涙がつたう。
相葉はなにも話かけずに
優しく、思う存分泣けと、促すだけ。