第3章 まさきくん
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「…今日はどちらにお帰りですか~?」
「!……まさきくんち。」
「お。ひゃひゃ!よしよし」
「やめて恥ずかしい…」
「誰もいないよ」
「わかんないじゃん」
二宮はまだ誰もいない前室で
ひとり、ボーッと天を仰いでいた。
相葉は二宮を見つけるのが本当に早い。
「帰ろう、楽屋。」
「…リーダーの隣やだ。」
「もう大丈夫だって。」
「本気でイラっとしちゃった…」
「でもリーダーも悪かったからね。」
「…ほんと?」
「……大丈夫だよ。かずは、ちゃんとできてる。」
「…ありがと、まさきくん。」
「ふふっ…なにそれ?」
「まさきくん。」
「気に入ったの?」
「なんか可愛くない?」
「かずが言うと可愛いかな」
「ふふっ」
相葉に連れられ、二宮は素直に
楽屋に戻ってきた。
翔「早いなっ」
雅「任せて♪」
「あ、二宮さん!すいません、この後2時間空きの予定だったんですけど、ちょっと…消滅…」
「んふふっ…消滅って!」
「すいません!セリフとか…大丈夫ですか?」
「あ!ほんとだ。そこで入れようと思ってた…」
「すいません!!」
「いや、そんな謝る?大丈夫だよ」
「いや、あの…取材1本入れちゃって…」
「あー…まぁ、なんとかなるよ」
「ほんっとにすいません…」
「いまから本気で覚えよ~ふふふ!」
楽屋に戻った二宮は真剣に台本を
読み始めた。それをみた大野は
同じように隣で台本を開く。
翔「…にのがいないと台本読まないんだから…」
雅「ふふ!前、俺と一緒だった時もそうだったよね」
潤「にのあんま台本読まないのに…そんなんで大丈夫か?」
翔「まぁ…なんとかなってるよね」
雅「なんとかなるもんだね」
潤「ゆるいなぁ…」
雅「よくできる子ですから♪」
翔「ねー」
潤「それは否定しませんがね」