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短編集 MN【気象系BL】

第3章 幸せの始まり ★




「…潤くん…」
「そんな不安そうな顔すんなよ、俺の奢りだから」
「そんなんじゃ、なくて…」
「大丈夫。全部部屋に用意してもらうから2人きりだし」
「……んー…、」

その2人きりに不安なんだけどな…。
潤くんといると自分が
自分じゃないみたいなんだよ…






「どう?」
「ん、おいしぃ…!」
「…カズが食べ物で笑うくらいだからかなり美味いんだろうな(笑)」
「…美味しいもん…//」
「うん、良かった。」
「…………//」


潤くんが用意してくれたのは
ハンバーグ。俺の好きなもの…。
めちゃくちゃ美味しくて言ったら、
潤くんはニコッて柔らかく笑って
俺の頭を撫でた。

不覚にもドキッとした自分がいた…



「せっかく部屋借りたんだから、今日は泊まろうな。もったいないだろ?」
「…うん、…」
「風呂も広いよ、きっと。入ってきな?」
「いーの?潤くん先に…」
「いいの。カズが先に入っておいで」
「…ん、じゃぁ…入ってくるね」
「うん」


ご飯のあとはお風呂に入った。
ご飯が凄すぎてあんまり周り
見てなかったけど、すごい部屋…。
風呂ももちろんかなり広くて…。

返事もしないではっきりしない俺に
なんでこんなにしてくれるんだろ…




「潤くん、お風呂どうぞ」
「うん。良かった?」
「良かったよ、綺麗だった」
「そっか。行ってくるね」
「…んっ…!?………」
「良い子にしてて」


キスされた…。
あまりにも自然過ぎて固まる…

キスなんて、もう何回もされてるし
ニコッて笑うのはいつものこと…
でも、なんか違う…。
だんだん顔が赤くなるのが分かって…
心臓の音もデカくてうるさい…

潤くんが風呂に入っている間、
ずっと固まって何も出来ない自分がいた



とりあえずベッドに座って放心状態…




「あーさっぱりした♪…カズ、どした?」
「……なんでも、ない…//」
「なぁんだよ!どうしたの」
「…分かんない……~~っ//」
「……カーズ♪」
「っ!!…ぅー……//」


お風呂から出て来た潤くんは
当然ベッドで固まってる俺に近付く。
俯いた顔をのぞき込まれて
顔が沸騰するように熱くなる…。
首を振って潤くんの顔の前から
逃れようとしたら、楽しそうな声で
名前を呼ばれて…気付けば俺は
潤くんの腕の中にいた…


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