第35章 久しぶりの再会 ★
ガチャ…
潤「わっ!!」
翔「おう。」
雅「もー。」
翔「戻ったらいねぇし。客人を置き去りにして。」
潤「ごめんなさい。」
雅「ふふ…にのちゃん可愛い♡」
和「潤のばか…」
部屋を出たら2人がドアの両端に立ってた。
完全に聞かれたな。
聞きに来るかね、普通。他人の喘ぎ声を。
彼の声は…でかい。
翔「若いねぇ、まだまだ。」
和「一番若いもん。ね。」
潤「ねー。」
開き直った彼は強い。
メンバーに何を言われても
俺の隣にいてくれるし、触れていてくれる。
腕を掴んで抱きついて、離れない。
ソファに座ろうとしても、
2人分空けろと、お兄ちゃん達に圧をかける。
和「俺、潤の横。」
雅「はいはい!もー、急に甘えたなんだから!」
和「潤が悪いんだもん。俺頑張ってたのに。ね?」
潤「そうね。横にいてください。」
和「ふふ…」
嬉しそうな顔を見ると、
来た時とは別人だ。
やっぱり…可愛い。
潤「寒くない?」
和「んー、ちょっと寒い…」
潤「急に痩せたんだろ、また」
和「…んー、…」
潤「飲む?」
和「飲まない。戻るし。」
翔「え、にの飲まないの?」
和「ぁあ…ごめんね、もうちょい痩せないと…」
智「にのなくなっちゃう…」
和「なくなんないよ。終わったら潤にご馳走作ってもらう。」
潤「少しずつな。」
雅「ファスティングしたの?」
和「うん。」
翔「うわー…今日は?食べていいの?」
和「んー、ちょっとだけ…」
潤「水飲むか?」
和「うん。」
普段気にしなさすぎだけど
役となると、急にストイックになる。
専門家がついてると思うけど
知らない間にファスティングしてたり
ジムに通っていたり…
俺にも何も言ってくれない。
でも…終わったあとに何も言わずに
甘えてくれるから…
全部許してしまうんだ。
見守るしか、ない。
和「うー…泊まりたい…」
潤「帰って来たら、おいで。待ってるから。」
和「…じゅんー…」
雅「にのちゃんが可愛すぎるぅ…」
智「にのはいつも可愛いぞ。」
翔「謎にすげぇ自信満々。」
和「ぅぅ…」
潤「…ちょっと。こっち来ないでよ。」
「「「へーい。」」」
玄関まで2人で行って、
抱きしめて…キスをして…
うるうるの目の彼を…見送った。
END