第24章 イメージの真逆
「…ちゅーしちゃえば良かったなぁ」
「ばーかばーか。…ばかー!!」
「ふふふ!かぁわいー♪」
「んやっ!もぅやだぁ……」
「ごめんごめん。ありがとう、かず。大好きだよ。」
「んぅ…」
楽屋に帰って来てからの2人は
ずっとあの調子だ。
二宮は松本の胸に顔をうずめて
離れようとしない。松本はずっと
そんな二宮にキスをしたり
頭を撫でたりと甘やかす。
雅「…ねぇねぇ、あれのどこが仲悪いって?」
智「まったくだ。」
翔「あぁなっちゃうから、逆に、ね?」
智「まぁねぇ…」
番組内で仲が悪いと言われた2人。
仕事場では確かに距離があるが、
実際にはいつも一緒にいる、恋人同士。
立場的に二宮だけが必死に反論し
松本は隣で笑っていただけ。
実際は松本には甘えん坊な二宮。
その状況に不安になったらしい。
「かず、帰ろう。」
「…疲れた。」
「うん。ごめん。」
「…じゅんも…否定して欲しかった」
「うん。ごめん。いつもありがとう…」
「…じゅん……じゅん…」
「…愛してる。」
「……もっと、じゅんといたいのに…」
「うん…ごめんな…、俺が不器用だから…」
「…じゅんのばか…」
傷つきやすい二宮。
それを松本も知っている。
強がりで、天邪鬼で、甘えん坊。
メンバーなら誰もが知る…。
雅「にのちゃん、ちょっと可哀想…」
翔「…にのに怒られるぞー。」
雅「でもさ…ねぇ?」
智「頑張りすぎるからな、にのは…」
雅「繊細だもん…」
「「だなぁ…」」
メンバーもヒソヒソと話しながら
2人を見守る。少し反省もしつつ。