第2章 天邪鬼
>>side:Kazu
「二宮くん、松本くん来てたよ。」
「えっ…そっか、」
「写メ撮って帰られました(笑)」
「写メ?」
「3人で寝ててすごく可愛かった!」
「…マジ//」
「癒されたよ、ありがとう♪」
「ばーか!お疲れさま!」
「お疲れさまでしたー!」
結局今日の撮影は延期。
明日は予定では昼からだったけど
今日の分を朝撮る。
予想以上に早く終わって
俺は急いで家に帰った。
潤は帰ったって言ってた。
今日は絶対会える!!
「ただいまっ!!……潤…?」
急いで帰ってドアを開けたら
部屋は真っ暗だった。
どっか食べに行っちゃったのかな…
期待して帰って来ただけに
自分で思ってた以上に
俺のショックは大きかったみたいで
気付いたら涙が流れてきてた…。
ガチャ…
「あれ?……カズ?」
「っ!!」
真っ暗な部屋でしゃがみ込んでたら
突然部屋の灯りが付いた。
そこにはコンビニの袋を持った潤。
「カズ……お帰り。いなくてゴメンな…?」
潤は泣いてる俺に何も聞かずに
抱きしめて謝ってくれた。
潤にはなんでもお見通しみたい…。