第14章 自慢したい
♪~
「うわ!撮られた」
「ふはは!翔さん上手いじゃん。いい写真」
「ふふっ…こんな感じなんだ」
「恋人っぽい?」
「…ぽい。それは果たしていいのか」
「ふふふ…」
櫻井と離れて数秒後、
5人のグループLINEに櫻井から
写真が送られてきた。
二宮と松本が仲良く歩く後ろ姿だ。
自分達が思っているより
2人の間に隙間は少なく寄り添っていた。
松本が壁紙に設定するほど
なんだかいい写真だった。
和″盗撮だー″
翔″恋人な2人💕″
雅″すてきー😍″
智″いい写真!″
雅″デート?楽しんで″
潤″ありがとー″
智″嵐だけど恋人な2人💓″
大野が乗っかって楽屋の2人の
ツーショットを送ってきた。
打ち合わせ中らしい2人が
頭を寄せあっているところを
後ろから撮った写真だ。
和″また盗撮だ…😭″
それに続けとばかりに次々と
2人のツーショットが送信された。
「みんななんでこんな持ってんの」
「撮られすぎ」
「ふふっ…自撮りする?」
「いま?いーよ」
「はい、…どこか分かるかな?」
「んー…あの店入れたら?…お、いいね」
「連写ー」
「ははは!」
「ん、いいの撮れた」
潤″いまのわたしたち″
智″都会じゃん!″
翔″まさにカップル″
雅″かわいい!″
和″帽子買ったー″
雅″似合ってるよ♪″
和″😊″
智″気をつけてねー″
潤″はーい″
「はは!超言うじゃん」
「ふふっ♪」
2人はその後もデートを続け、
見られている自覚はあるものの
気にすることなく笑い合い
人が多い店でも食事を楽しんだ。
「めちゃくちゃ美味い」
「おー。合格いただきました」
「ふふっ♪」
「今度マネしてみよ…」
「さすが松本潤」
「おい。…二宮くん?」
「ふふっ……ぃたいー」
フルネームが出るとさすがに目線を感じる。
二宮はいたずらっ子のような笑顔を見せた。
松本もつられて楽しそうに笑い、
名前を呼びながら軽く二宮の頭をポンと叩いた。
「ふふ…かず、飲んでいいよ?」
「いいよ、じゅん飲めないじゃん」
「…帰って飲む?」
「うん」
「コンビニ寄るか」
「おつまみ何かな~♪」
「ふふ…明日なに?」
「ニノさん」
「んー。俺夕方取材」
「どこ?」
「NHK。そっち帰ってい?」
「うん。多分遅いから飯いらないよ」
「おっけ」