第35章 久しぶりの再会 ★
今日は俺ん家で飲み会。
潤「…おう。いらっしゃい。」
和「…ん」
最後に来たのは
久しぶりに会った恋人。
頬が痩けて…ひと回り小さく見える。
雅「なになに、2人久しぶりなの?」
潤「ぁあ…うん。」
翔「今日は?泊まんの?」
潤「…の?」
和「いや、最終で行く…」
智「相変わらず忙しそうだね」
和「…まぁ、…」
雅「ふふ!俺たちちょっとタバコ〜♪ね、翔ちゃん!」
翔「へいへい。にいさんも。」
智「へーい」
分かりやすく気を使って3人は
ベランダに出て行った。
ここは…素直に甘えることにする。
「…痩せたな。」
「まぁ…役だから…」
「ぅん……ちょっと、さ…」
「…なに」
「………」
「ちょ、…なによ」
「…細い…」
「…言ってるでしょぅよ…」
近づくと逃げる。
逃がさないよ。
やっと手の届くところにいるんだ。
抱きしめたら、大人しくしてくれた。
ベランダから見えるけど。
彼はいま、主に地方での撮影で、
他にも、忙しそうにしていて。
俺も撮影に入っていて…
全然会えていなかった。
連絡も、そんなに…取ってない。
いま、同じ仕事なんて滅多にないし…
今日は、やっと会えると思って楽しみにしてたんだ。
彼は…そんなことなかったのかもしれないけど
俺はかなり楽しみにしてた。
「…かず…」
「………」
「…今度、いつ帰ってくる…?」
「…さぁ…」
「……かず…」
「………」
「俺と…いたくない…?」
「………」
何も答えてくれない彼に
ちょっと弱みを見せたら、
やっと…意志を示してくれた。
俺の腕の中で、緩く首を振って
だらんと下げていた両腕を持ち上げ、
背中を握ってくれた。
「…なんか言ってよ…俺、…かずの声、聞きたいんだけど…」
「……じゅん…」
全然素直じゃない彼を
甘えさせられるのは、俺だけだと思ってる。
「…ちゅっ…」
「ん……は…」
「…かず……ちゅっ、ん、…ちゅ…は…」
「んっ、…んぅ……っ、じゅ…」
「……かず…」
「…こんな…キス、して…我慢できんの…?」
「………」
「俺は…無理……だから、」
「…我慢しなきゃいいでしょ?」
「…は?」
「ちょっと来て」
無理やりかもしれないけど、
俺は…恋人のカラダを見たいし触りたい。