第30章 絶対的信頼
「ふざけんなっ!」
「こっちのセリフ。調子乗りすぎんなよ!」
「はぁ!?」
「ちょ、ちょ!待って待って!!」
コンサート前の楽屋。
で…まさかの大げんか勃発…!
誰かが間に入ると、すぐに
落ち着きはするのだが、
2人ともそっぽを向いてしまった。
開演30分前……。
「俺悪くねぇし。」
「は?俺が悪いって?いい加減にしろよ、そろそろ我慢って言葉覚えたら?」
「…んだと!?」
「わーわー、待って松潤落ち着いて!」
「あいつが悪いんだよ!!」
「人のせいにすんなよ!」
「お前が言い始めたんだろ!?」
「じゃあお前聞かなかった方が良かったのかよ!?裏で不満ためられてんだぞ!!」
「仕事なんだから不満の一つ二つあんだろ!!」
「それがきっかけで!仕事なくなるかもしれない世界なんだぞ!?分かってんだろ!!」
「お前は誰にでも媚び売り過ぎなんだよ!!もっと本音だせよ!!」
「…スタッフさん困らせてる奴に言われなくない。」
「俺は一生懸命っ…」
「分かった分かった!松潤ほんとに落ち着いて。にのも。言い過ぎ。」
メンバーが間に入り、2人を
離れた場所に連れて行き宥めた。
こんな大げんかはこの2人には
珍しい。なんせ、恋人同士だ。
「とりあえず、行こう。スタンバイの時間」
「そうだね、行こう。」
喧嘩はほとんどないことだが、
いつも間に入ってまとめてくれるのは
この2人だ。そんな本人達が喧嘩…
珍しく不安定なまま、
時間は近づき、本番の幕が開く…。