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【R18】月夜に咲く華【BLEACH】

第13章 破面編(前編)



程なくして、どこから襲いかかって来るのかも分からない触手に翻弄され、松本、綾瀬川が捕まる。それに気を取られた斑目も触手に絡め取られ、身動きが取れなくなった。

「おねーさんさァ、やーらしい体してるよねぇ。いーなあ、セクシぃだなぁ。穴だらけにしちゃおっかなあ〜〜〜〜。」

「!!」

そう言うと、松本を捕らえていた触手の先端から無数の針が伸びる。腕ごと触手に絡められ、斬魄刀を扱う事も出来ず、避けるすべが無い。松本の顬から汗が伝う。
ゆうりは荒く脈打つ心臓を落ち着けようと瞼を伏せ、深く呼吸を繰り返す。────大丈夫。喜助がこちらに向かって来ているから。私が手など出さずとも。彼は何時だって、危機的状況に姿を現す。
そんな彼女の信頼に応えるように、針が松本を穿くより先にドン、と音が響く。

「!」

「いやァ〜〜間にあった間にあった。危なかったっスねえ〜〜〜。」

「​────…誰だよキミ。」

音の正体は、浦原の斬撃だった。松本を拘束していた触手を切り落とされたルピは1度驚愕の表情を見せた後、声の元へ視線を流す。ゆうりもゆっくりと瞼を持ち上げその後ろ姿を瞳に映した。

「あ、こりゃどーも。ご挨拶が遅れちゃいまして。浦原喜助。浦原商店でしがない駄菓子屋の店主やってます。よろしければ以後お見知りおきを。……それにしてもまぁ、わざわざゆうりまで連れて来るとは随分と余裕っスねぇ。奪還されるとは考えなかったんスか、藍染サマは。それとも、漸く手に入れた玩具の自慢でもしたかったのか…──ッ!」

彼の言葉は途中で途切れる。突如何かが背後から襲いかかって来たのだ。浦原は紅姫で相手を弾く。
飛び出したのは、ワンダーワイスだった。彼は浦原を見るなりなんの躊躇いも無く飛びついた。それにはゆうりもヤミーも些か驚く。今まで戦いには一切の興味が無かったというのに、一体彼は何に突き動かされて浦原へ襲いかかったのか。弾かれたワンダーワイスは一度距離を取られるも声高く笑う。

「アハ!」

「…へえ、随分変わったヒトが居るじゃないスか…。」

「アーーーーー」

「!」

ワンダーワイスは間髪入れず腕を持ち上げ前へ突き出せば、指のその先から虚閃の様な光が浦原へ向けて放たれる。威力は出ずとも、それは虚閃よりずっと速い。それでも流石元隊長と言うべきか浦原は咄嗟に受け止める。
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