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【R18】月夜に咲く華【BLEACH】

第12章 五番隊隊長就任編



「ご明察。彼らの事をボクはヴァイザードと呼んでいます。元々虚化を抑えたのは確かにボクですが、実際に虚化した平子サンたちの方が抑え方も扱い方も余程詳しいですから。実際、黒崎サン自身、虚を自分のモノにする術は身に付けた方がいい。だから、コレについてボクは手出しをするつもりはありません。それよりもずっと厄介なのが…破面もどきが出現している事。」

「破面が?」

「そっス。破面は、仮面を外し死神のチカラを手にしようとする虚の一団だ。ゆうりも聞いた事くらいは有るでしょう?」

「あるけれど、今まで目撃されていた破面は出来損ないみたいなものが多かったんでしょう?」

「それが先日、今までとは比にならない程完成度の高い破面が出現したんスよ。何でだと思います?」

今まで破面だと名乗る虚に遭遇した事が無いわけでは無かった。そういう一団がいる事自体も知ってはいる。しかしここ数日でそのクオリティが著しく上がったならば思い当たる節はひとつしかない。
藍染が、虚に手を貸しているのだ。彼らは尸魂界に居ながらも大虚に連れられ虚圏へと去って行った。元々あちら側と手を組んでいた事は明白である。その上、ここ何日かで新たに彼が手に入れたものは1つしかない。

「…崩玉の力を使って、破面を完成させている。」

「正解〜!彼は頭がいい。おそらく直ぐに崩玉の研究を終え…完成した真の破面と大虚を従えて、世界を潰しに来るでしょう。」

いつに無く真剣な声音の浦原にゆうりも息を飲んだ。その為に、今真子達も、喜助も、勿論尸魂界も動いている。世界の崩壊を止める為に。
ただ、いまいちピンと来ないものがあった。今まで幾度となく虚の相手をして来たが、学生の時以来虚を相手に遅れを取った事など1度も無いのだ。それ故に強さが測りかねてしまう。

「完成した破面って、そんなに強いの?」

「あ、もしかして意外とイケるんじゃ〜、とか思ってます?あくまでこれはボクの予想ですが…もし、完成した破面が10体を超えるようであれば………残念ながら尸魂界はお終いっス。」

「嘘でしょ!?」

「嘘なんかじゃあない。完成した破面…『ヴァストローデ』級は尸魂界の隊長格を凌ぐと言われています。キミの斬魄刀も言ってたでしょ。"藍染に敗北した未来から来た"って。有り得る事なんスよ、充分に。」
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