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【R18】月夜に咲く華【BLEACH】

第11章 尸魂界潜入編


「うーん…私達別に尸魂界を滅ぼそうとして此処に来たわけじゃないですし…。ルキアを助けたいだけなので。それに私は死神達が傷付くのも一護達が傷付くのも出来れば避けたいんです。というか、一角さん私が生きてた事はあんまり驚かないんですね。」

「あー…お前そう簡単に死ぬタマにゃ見えねぇし驚きゃしねーよ。そもそも死体が無かった時点できなくせぇしな。大方、足取りが掴めねぇから死んだで処理されてただけだろ。」

「…一角さんって意外と鋭いんですね!」

「喧嘩売ってんのかコラ。」

青筋を立てて頬を引き攣らせ怒りを顕にするが既にボロボロの彼を怖いとは思えずゆうりは笑った。一角は瞼を下ろし静かに息を吐き出す事で心を落ち着けてから再度彼女を見据える。じっと瞳を見詰め続けると、ゆうりが何を求めこの場所まで来たのか何となく分かった気がした。

「……一護なら朽木ルキアを助ける為に懺罪宮に向かってる筈だぜ。」

「!!ありがとうございます!」

「礼なんざ要らねぇよ、コレで貸し借り無しだ。オラ、救護班と鉢合わせる前にさっさと行っちまえ!」

「…捕まえないんですか?」

「この状態でお前を捕まえられると思う程馬鹿じゃねぇよ。」

「成程。まぁ、元々貸しのつもりで治療したわけじゃないんですけどね。まだ全部は塞がってないのでちゃんと治るまで無茶しないで下さいよ。」

聞きたかったことをすんなりと聞けた為かパッと笑顔を浮かべた彼女は治癒霊力をあてる手を止めた。相変わらず一護達の霊圧は感じられないが、この真っ直ぐな男が嘘をつくとも思えない。ゆうりは一角に頭を下げ、懺罪宮へ向けて再び走り始めるのだった。


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