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【R18】月夜に咲く華【BLEACH】

第10章 尸魂界突入編



「な…なんでテメーがここに…や…やめっ…やめろーーー!!」

「はいはーーい、こっち向いてー門の解説始めるっスよー。」

茶渡に捕まったコンは彼に思う存分撫でられ、抱き締められこの世のものとは思えない断末魔を上げる中何事も無かったかのように浦原の説明が始まる。一護達はコンから目を背けそちらに意識を向けた。

「…この門は通常の穿界門の上から霊子変換機を重ねそれを結合符で覆って固定してあります。」

「霊子変換機?」

「そっス。知っての通り尸魂界は魂魄の世界…そこへ立ち入るには魂魄の姿でないと不可能っス。しかし承知の通り魂魄の姿で移動できるのは死神である黒崎サンとゆうりのみ。他の皆サンは体から魂魄を抜いたとしても因果の鎖がついてるから尸魂界に行くどころか殆ど移動もできやしません。そこで霊子変換機!こいつはあらゆるものを構成している"器子"と呼ばれる物質を魂魄の主構成物質である"霊子"に変換することができるんス!」

「よーーし!わかった!そんじゃ早速乗り込むぜへっ!!」

「本題はここからっス♡」

「くろさきくん…。」

意気揚々と勝手に行こうとする一護の横腹を浦原の杖が容赦無くどつく。彼は痛みに突かれた箇所を抑えながら片手を岩に着き無言で前屈みになる。そんな一護を見て井上は苦笑した。

「確かにこの門をくぐること、それ自体には何の問題もありません。霊子変換に苦痛は伴わないし、先に進めば確かに尸魂界にたどりつく。問題は"時間"なんス。我々が穿界門を開いて尸魂界へと繋いでいられる時間は…もって4分!」

「……4分…!」

「それを過ぎると門は閉じ、キミたちは現世と尸魂界の狭間である"断界"に永久に閉じ込められることになる!加えてその"断界"には虚などの外敵の侵入を防ぐため"拘流"と呼ばれる魂魄の動きを奪う気流が満たされています。こいつに足の1本でも搦め取られれば時間内に"断界"を抜けられる可能性は限りなくゼロに近くなる。」

「…ど…どうすれば……」

「前に進むのじゃよ。」

不意に6人以外の声が聞こえた。井上、茶渡にとってはだいぶ聞き慣れた声だった。足元を見ると相変わらず美しい真っ黒な体毛に覆われた1匹の黒猫、四楓院が立っている。

「…夜一さん…!」
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