第7章 死神編【後編】
「でしょ?今はね、人と関わるのあんまり苦手じゃないの。結構ここって強引な人が多いでしょう?影響されちゃったみたい。別に無理に友達作れとは言わないし、直ぐに心開いてなんて事は言わないけど、独りは寂しいでしょ。ちょっとずつでもいいからルキアの事知れたら嬉しいな。」
「何故…何故私を気にかけて下さるのですか…?新人など沢山居たのに…。」
「女の子の死神って貴重なんだよ!殆どが男だし。」
「…確かに。」
「女の子と甘い物食べてきゃあきゃあ騒ぎながらお買い物して、お洒落して…楽しいじゃない。それだけだよ。」
そう言って笑ったゆうりにルキアはぽかんと口を開ける。朽木家に迎えられてからというもの、四大貴族という事もあってか先輩で有ろうが同期であろうが浮竹と海燕を除く人々は皆敬語で、まるで腫れ物にでも触れるように扱われたのに、彼女は対等に後輩として扱ってくれる。それが嬉しかった。
「…ありがとうございます、ゆうり殿。」
「どういたしまして…?これからも十三番隊に遊びに来るから、その時はよろしくね!」
「はい!」
ルキアの笑顔を見てゆうりは満足そうに頷く。これが彼女との初めての出会いとなった。
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