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【R18】月夜に咲く華【BLEACH】

第6章 死神編【駐在任務編】



彼女の手の中からバレッタを取ると後ろを向いたゆうりの髪を結いた所に付ける。明るいシルバーの髪に黒と白のリボンは良く生えた。平子は満足気に唇に弧を描かせる。

「大人っぽく見えるで。」

「大人な真子につり合うかな?」

クスクスと静かに笑うゆうりの隣で今度は平子が彼女から貰ったプレゼントの包みを開いた。中にはピアスが入っている。リング状の舌ピアスだ。

「へぇ、珍しい形やん。よう見つけたな!」

「でしょ?真子の斬魄刀って始解すると形が変わるって、拳西さんに聞いたから。色々見てたらこれが似てるなぁって思って。」

「なるほどな、さっそく着けるわ。」

舌を出すとキャッチを外しボール状のピアスを外した平子は新しい舌ピアスをつけ直す。鏡も見ず器用に付け替える姿をゆうりは感心した様子で見詰めた。

「痛くないの?舌ピアス。」

「むっちゃ腫れるで。1週間は飯ろくに食えんしなァ。ゆうりも開けるか?」

「その話を聞いて開けようとは思わないかな…。」

「なんや折角やしお揃いで付けたろ思ったのに。…そろそろ行くか。」

「ん、どこ行くの?」

「新しくショッピングモール出来たやろ。そこ行こや。伝令神機鳴るかも分からんし遠出はあかんしなァ。」

「そうだね…鳴らないと良いんだけど。」

「この前ええ感じの所で市丸に邪魔されたからな。」

差し出された手に手を重ね、指を絡め繋ぐとそのまま平子のコートのポケットへと突っ込まれた。カイロが入っているようでとても暖かい。必然的に距離は縮まりピッタリと肩が触れ合うまま隣に並び歩き始める。息を吐くと白む。街を歩く人達はカップルや家族連れが多く感じた。

「こうやって真子と並んで歩く日が来るとは全然思って無かったなぁ。」

「オレはずっと待っとったけどな。瀞霊廷に居た頃は喜助が許さんかったし、そもそもゆうりも小さかったから無理やったけど。ここまで成長したなら、しばらく見た目は変わらんやろな。」

「なんで?」

「死神は1番働きやすい歳まで成長すると著しく成長止まんねん。オレもあんま変わっとらんやろ?」

「確かに、本当に変わらないね。髪が短くなっただけで。」

「そんだけ働けっちゅーことや。まァ若い方が色々楽しいしえぇけどな!」
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