第6章 死神編【駐在任務編】
「このワガママが…!」
「ラヴは今日仕事だっけ?」
「おう、ローズもだろ?早く倉庫に置きっぱなしのジャンプとか持ってこねーとな。」
「ワタシとひよ里サンで行きますヨ。今はとりあえずそれぞれ布団は運びましたが、まだ向こうに置いてあるものも沢山有りマスし。」
「あたしも今日暇だし着いてったるわ。」
「ゆうりんは魂葬とかしに行くのー?」
「はい、もちろんそれもそうなんですけど…昼は買い物に行ってきます。人が増えたので食材足りませんし、お皿や鍋類も大きいの買わないと間に合いませんから。」
「あかんわ!!」
バシンッ!と大きな音を立てて猿柿は机を思い切り叩き立ち上がった。そして顔をゆうりへ向けると同時に持っていた割り箸の先を彼女へと向ける。
「ゆうりが全部家事やるのおかしいやろ、皆でやるで!」
「それはえぇけど箸下げや。」
「ハゲシンジは黙っとけ!料理はゆうりと拳西とローズ、風呂掃除はうちとシンジ、洗濯物は女がリサと白、男はハッチとラブでどうや!」
「部屋は各々自分達で掃除な。いいんじゃねぇの?」
「でも、皆さんにお願いするのは申し訳な…痛ぁっ!」
「何言うてんねや、元々ゆうりの部屋ァ借りとんのはうちらやど!それに仲間に上下関係なんてあらへん。皆平等やで。」
「ひよ里の言う通りだぜ、あんま畏まるなよ。こっちでは俺らが仲間だ。」
猿柿にスリッパで頭を叩かれた箇所を摩っていれば叩いた張本人と愛川から暖かい言葉が投げ掛けられる。己にとって全員立場が上であった彼らに対し尊敬の念を持っている為、どうしても腰が低くなってしまったがどうやら彼らはそれを望まないらしい。気付いたゆうりは緊張から解かれ気の抜けた笑みを浮かべた。
「…ありがとうございます!」
「敬語も要らんっちゅーに、またシバくど。」