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【R18】月夜に咲く華【BLEACH】

第5章 死神編【中編】



「ふーん、ほんならもう繋ぐ必要あらへんね。」

「あっ!」

市丸はゆうりと檜佐木の手首を掴むと強引に手をひっぺがした。静かに市丸と檜佐木の視軸が絡み2人の間に火花が散る。
それから人目が完全に無い場所に移動した彼らは地獄蝶を使い尸魂界へと戻った。

「明日仕事なんて嫌ねぇ…。」

「遅刻したらあかんよ、乱菊。」

「しないわよぅ!あんたこそサボるんじゃないわよ。」

「修兵、今度2人で昇進祝いで飲もうね。」

「おう、2人でな。」

「ボクらも呼んでや、今日遊んだ仲やろ。」

「そうよ、大人数で飲んだ方がお酒は美味しいじゃない!!」

「乱菊さんペース早いんですもん、付き合ったら私まで潰れます!」

「その時はまたギンに……んむっ。」

市丸はすかさず松本の口を手で塞いだ。ゆうりはあらぬ日の事を思い出しじわじわと顔を朱に染める。折角忘れようと努力していたのに…。
見るからに何かあったであろう彼女らの反応に松本と檜佐木は目を見開いた。松本は口を塞ぐ手を無理矢理外す。

「まさかあんた達…。」

「それじゃあ私お暇しますね!!また連絡します!」

逃げる様に走り去って行ったゆうり。残された松本と檜佐木の視線はゆうりの代わりに市丸へと集まった。
市丸はへらりと笑い、松本に振り払われた手をゆるりと横に軽く振る。

「…ほんならボクも帰ろかな。2人もしっかり休みや。」

「待ちなさいよ、話は終わってないわ!」

「そうですよ!つーかなんの話ですか!!?」

「あーあ、乱菊が余計な事言うから変に誤解されてまう。」

「本当に誤解で済むのかしら…?」

「…秘密や、秘密。ほな、バイバーイ。」

人差し指を口元に添えた市丸はゆうりと同様逃げる様にその場を後にする。松本は全てを察し、檜佐木は全容は分からないものの、話の流れで浮かぶ想像に頭を抱え寝難い夜を過ごすのだった。



P128~131まで別視点。読まなくても支障は無いです
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