第4章 死神編【前編】
徐に腰を引いたかと思えば下から子宮口を目掛けるように、一気に突き上げられた。強い快感に身体は大きく仰け反り、声にならない悲鳴がゆうりの唇から零れる。
「ヤダやのうて、ええんやろ…?中、ぎゅうぎゅう締め付けとるで…!」
「あんっ、だって…イ、く…イッちゃう……!」
「ッ…ボクも出る…!」
性器がギリギリまで引き抜かれ、また一気に奥まで貫く。繰り返される抽挿に身体が快楽に飲み込まれていく。気が付けばゆうり自身も彼の動きに合わせ腰を揺すっていた。市丸の性が再び子宮口を突き上げた瞬間、身体は限界に達しゆうり大きく身体が仰け反った。途端に、強い痙攣を帯びた締めつけが市丸を襲い、耐えきれず最奥で吐精する。
「え……ちょ…中に出した…!!」
「だってボクゆうりの子供ほしいもん。」
「もん、じゃないよ…私まだ子供作る気なんて無いのに…。」
「そない心配せんでも大丈夫やて、流魂街出身同士はそう簡単に出来たりせんよ。」
市丸はそう言いながらゆっくりと腰を引いた。熱い液体がどろりと溢れる。ゆうりはじわじわ男と身体を重ねた事を実感するなり比例するように顔を赤く染めた。それを隠すように近くにあった毛布を掴み隠れるように包まる。
「……本当にしちゃった…。」
「後悔しとる?」
「…してないよ、ギンの事は嫌いじゃないし…本気で嫌だったら殴って逃げてると思う…。」
「ならボクの事好きって事でええの?」
「…分かんない。でも、ギンはここに来てから初めて出来た同じくらいの年齢の友達だから…とても大事なの…。」
「…せめて目ぇ見て言ってや。」
市丸は軽く死覇装を羽織り、しゃがみ込むなり彼女を隠す毛布を捲った。ゆうりは差し込む光に誘われちらりと顔を上げる。