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【刀剣乱舞】まるで夢物語のような

第1章 事の始まり


突然の見知らぬ人の乱入に硬直する私、まるで変なものを見たというかのようなひきつった表情を浮かべる主、そして物凄い真顔で溜め息をつく山姥切さん、対照的な良い笑顔で部屋に乱入する銀髪の美人さんという部屋のメンバーが何とも不思議な面子になってしまった。…と言っても原因は全て銀髪の美人さんにあるのだけれど。取り敢えずこういう場合はどうすれば良いのだろうか。挨拶した方が良いのか…?でももし不審者だったら嫌だしなぁ……。そう悩んで結局は動かずじまいになってしまう。山姥切さんは傍観を選択したのか一言銀髪の美人に挨拶を交わしては黙ってしまった。



しかし、そんな異様な空気の中、勇敢に動いた人が居た。_そう、我らの主である。


「おい山姥切お前何で此処に居るんだよ!?お前今出陣の筈だろ、そんな早く帰還するわけ…!!」

「新しい国広が顕現された気がしてね。急いで帰還した。……嗚呼、安心していいよ、敵は全て俺がぶった斬ったからね」

「本当にお前のまんばセンサー優秀だな!?」

「お褒めに預かり光栄だよ」

「確かに褒めたけどな、今それを発揮しなくても良かったんだよな…!!!」

「はは、何馬鹿げたこと言ってるんだい?俺が、国広を、自分の写しの存在を正確に感知出来ないとでも?」

「それ半ばストーカーの発言だぞ……」


主はこいつマジで何してんだ、って顔しながら説教らしきものを始めようとしていたが銀髪の美人さんは何処吹く風。にこにこ良い笑顔でズバズバ反論に困る言葉を羅列している。……これ、主の完全敗北だと思う。

そんな弾丸のような速さでやり取りされる言葉の半分以上が理解できなくて脳内がはてなだらけな私は困った顔でその場に立ち尽くすしかなかった。いや、これは流石に…無理があった。止めることおろか、一言彼らに声を掛けるのすら無理。
…来たばかりの私には分からないことだらけだよ、誰か初心者にも優しくしてくれ、そう考えてしまった私は悪くない……と思う。



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