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恋に落ちて 〜織田信長〜

第69章 私の育った故郷では 〜信長様誕生日sp〜



〜誕生日当日〜


佐助君のあの気になる言葉の意味も、エロ襦袢も見つけ出せないまま、色々な意味でドキドキの信長様の誕生日を迎えてしまった。


二人目を妊娠中なんて忘れそうなほどに悪阻もうすっかり落ち着いた私は、京から信長様が戻ってくる前に誕生日のお祝い料理作りをしていた。


「よし、できた!」

商人に頼んで取り寄せてもらったカステラ生地を使ったケーキが完成。

余ったイチゴをつまみ食い。

「ううっ、すっぱ〜い!!」

この時代のイチゴはとても酸っぱい。

「ハチミツ、やっぱりかけよう」

酸っぱさを緩和するためにハチミツをたっぷりと上からかけた。
(赤ちゃんにハチミツは食べさせられないけど、吉法師はまだ食べないから大丈夫)

「500年後のイチゴが懐かしいなぁ。こんな事ならあのデパ地下で見た白いイチゴ、高くても買って食べておけば良かったなぁ」

きっと甘くて美味しいんだろうなぁ…なんて考えながらうっとりしていると、


「アヤーーーっ!」

「ん?」

私の名前を叫びながら、もの凄い勢いで誰かが台所へと入って来た。


「アヤいるかっ?」

入って来たのは秀吉さん。

「秀吉さん?……えっ?…なんで?」

どうしてここに秀吉さんが?確か葵の話だとしばらくは帰って来られないって…


「お前、何を言った?」

「へ?」

呆然としてる間に秀吉さんは私の目の前まで来て慌てた様子で聞いて来た。


「正直に答えてくれ。信長様に何を言ったんだ?」

「え?何って、何?」

話が全く掴めない。それよりもなぜ秀吉さんがここにいるのかを聞きたい。


「えっと…信長様には何も言ってないと思うよ?秀吉さんの報告を聞きに京に行ったきりで会えてないし」

そうだよ、秀吉さんは信長様と京にいたはずじゃ…


「信長様が長期の休みを取られると言い出した」

「え?」

「お前の子育てを手伝うために、”育休”とか言うのを取ると言い出したんだっ!」


「えぇっ!」


どう言うことっ!?








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