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恋に落ちて 〜織田信長〜

第68章 初夢〜新年特別編〜



(おっ、落ちるっ!!)

目をつぶって信長様にひたすらしがみついていると、


フワッッ


(えっ…?)

落ちると思っていた体は何故かふわりと浮遊した。


恐る恐る目を開けると…


「えっ、えぇっ!羽黒に乗ってる………!?」

信長様は私を抱き抱えたまま羽黒の背中に乗っている。

「どうなってるの?」

訳がわからずポカンとしていると、信長様は私を抱いたまま羽黒の背中に腰を下ろした。


「呆けておらずに、前を見てみろ」

信長様が指を指す方を見れば、


「わぁっ!富士山っ!」

目の前には、富士山が……!

「すごい、信長様っ!富士山がこんなに近くっ!」

羽黒の背中越しに見える富士山は、初めて見る高さと角度からで、なんとも言えず壮大で素晴らしい。


「一富士二鷹三茄子と言っておったであろう?」

「あっ!富士山と、羽黒っ!」

昨夜寝る前に話した吉夢のことを覚えてくれてたんだ。

「でも、羽黒に乗れるなんて知りませんでした。ありがとうございます。羽黒もありがとう」

羽黒の背中を撫でていると、信長様は私をそのまま羽黒の背中の上に押し倒した。


「信長様?」

まさかとは思うけど、こんな所で…?


「富士を見て鷹を見て、あと一つ見忘れておらんか?」


「あと一つ?あっ茄子ですか?でもさすがにそれは…」

(こんな空の、しかも羽黒の上では無理なんじゃ…)


「貴様を抱けばすぐに見ることができる」

「はっ?」

シュルシュルと私の帯が解かれていく。

「抱くってここで?羽黒の上ですよっ!」

「関係ない。それに貴様は、三茄子とやらを見たいのであろう?」

「見たいですけど…その茄子って…!」

野菜じゃなくて、信長様の………って事ですよねっ!!


「ふっ、貴様…今この上なく邪な事を考えたな?」

私の着物をどんどん暴きながら信長様は愉しそうに口角を上げる。

(こ、この上なく邪なのは信長様じゃ)

動揺する私に構わず、信長様はどんどんお召し物を脱いでその逞しい肉体を晒していく。

「まっ、待って信長様っ!」

「ふっ、遠慮はするな。貴様の期待に応えて、特大のヤツを見せてやろう」

バッ!!

「えっ、えええっ!…のっ、信長様ーーーーーーっ!!!」




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