第63章 妻に望むもの〜信長様誕生日sp〜
「そう言えばあのエプロン、どこで手に入れたんですか?」
散々抱かれた次の日、遅い朝餉(ブランチかも)を食べながら、気になったエプロンの事を聞いてみた。
専門学校にいる頃、西洋の服飾の歴史は少し習っていて、記憶が確かだと、メイドエプロンが西洋で使われるのはもう少し後の時代。だからこのエプロンは南蛮渡来ではなさそう。とすれば一体誰が..........?
「針子達に作らせた」
「はっ?.............どうやって?」
「どう言う意味だ?佐助に絵を描かせてそれを針子達に見せただけだ。..........あぁ、生地の感じはどうするかと聞かれた故、肌触りの良い絹で作れと言っておいた」
ヒィーー!なんて事を!
エプロンの事を根掘り葉掘りこれから聞かれるのかと思うと、お城に戻るのが怖すぎる!
「案ずるな、針子達には他にも仕事の依頼をして、褒美は弾んでおいた」
「えっ、他にもって........?」
まだ他にあるの⁈
「夜の貴様の寝間着だ。そこの木箱に入っておる」
どう言う事?
慌てて立ち上がり、木箱の蓋を開けた。
「っ.................」
それは、結婚して初夜を迎えた時に針子達がプレゼントしてくれた襦袢の第二段。
「..........前回よりも、パワーアップしてる」
「ほぅ、此度のもよく出来ておる」
信長様も隣に来て手に取り、私の体に合わせてきた。