第63章 妻に望むもの〜信長様誕生日sp〜
思えば、お城の中には常に人がいたし、宿だって貸し切りとは言え宿の人がいた。屋内に完全に二人きりなんて初めてのことで、何も気にしなくても良い、そんな環境が心を解き放つのか、今までにない大きな声が喘ぎとなって次から次へと飛び出してくる。
少し律動を速め、体位を変えられては更に注挿を続ける。
「あっ、あっ、ぁんっ、ぅぁっ、あっ」
ここにくる途中で子供の耳を塞ぐとか何とか言っていた人はどこへ?
でも、お腹に負担がかからない様に、体勢によっては、片手は優しくお腹に添えてくれている。
「っあん、台所も、あっ、びっくりしてますねっ、ん!」
まさか初めて作業台に置かれたのが野菜や魚ではなく人間で、更に愛を育む行為をしだすとは、びっくりに違いない。
「ふっ、貴様をこの腕に抱けるなら、どこでも構わん」
私の問いかけに余裕の笑みを溢しながら、私をその作業台の上に寝そべらせた。
注挿を速めながら、両手の指を絡め唇を啄む。
「っく、俺をこんなにさせるのは、貴様だけだ」
「っ...、っあ、あっ、のぶっ、もう」
意識を持っていかれそう.........
「っ、一緒にいかせろアヤ」
「んんんっ!」
絶頂を迎え大きく身体はしなり、そのすぐ後に、ドクンッと体内に信長様の放つ熱を感じた。
「っ、.........、はぁ、はぁ、.......はぁ」
作業台の上でクタリと全く力の入らない私の体の上に覆い被さる信長様。
少し呼吸を落ち着けると、私を抱き起こしぎゅっと抱きしめた。
「全然足りん...........」
「....................へっ?」
「このまま部屋へ行く」
「えっ?ちょ、信長様⁈」
ダメだ、身体に力が入らない。
まさにナスがまま?に、抱き抱えられ目の前の部屋へと連れ込まれた。