第60章 花屋夫人
今夜は本当に口づけ責めだ。
唇を優しく食みながら、舌先でくすぐる様に口内に侵入し、私の舌を捕らえて絡めてくる。
「んっ...........ふっ........」
絡む唾液も、頬を包む掌の熱も全てが愛おしい。
もう、気持ち良くてふわふわと浮いてるみたいだ。
チュ、チュッと、口づけの音が部屋に響くなか、信長様の手が下へと伸びて、チュクっと、別の音が混ざった。
「んんっ!」
散々与えられた熱と刺激で、トロトロになったそこは、簡単に羞恥の音を作り出す。
「貴様の体は素直でいいな」
唇を離し、真っ赤になった私に笑いかけると、信長様はそのまま体を私の秘部へとずらし、蜜を味わう様に舐めだした。
「あっ、.......んっ、あ.......ぁん」
ジンジンする。
「貴様の蜜を吸うのは俺だけだ」
ジュル、ジュ.......
「この甘味は、俺だけのものだ」
「ふぁっ、んんっ......」
また、今夜も言葉攻めだ。
恥ずかしくて堪らないのに、体が疼く。
「まだ奥に隠しておるだろう」
信長様はそう言いながら、長い指を挿し込んだ。
「ああんっ、隠してなんて...んぁっ」
グニグニと、掻き出すように、私の中で探りながら指が蠢き、じわじわと快楽を連れてくる。
自然と腰が浮いて視界が霞がかり、信長様の指をキュっと締めつけたのが自分でもわかった。
「そう急かすな。いきたいのならば手伝ってやる」
指の動きを早めながら、敏感に熟れた所に歯を当てる様に舐められ、吸い上げられた。
「っん、あああっーー」
ビクンっと、体が震えて更なる蜜を溢れさせた。
「そうだ、隠さず初めから出せば良いものを」
弧を描く様に笑いながら、信長様は溢れ出た蜜をジュルっと舐めとった。
「貴様は甘い。どんな美酒も貴様の蜜の味には敵わん」
「.......っ、恥ずかし.......ぃです。あまり....言わないで」
顔を上げた信長様は、今度はお腹に舌を這わせる。