• テキストサイズ

恋に落ちて 〜織田信長〜

第52章 安土の奇跡



「アヤ、彼奴、やりおったわ」

次の日、閨で寝ている私の所へ信長様が興奮した感じでやって来た。

「どうしたんですか?」

「安土に蔓延っておった病が消えて無くなった」

(えっ?)

「今朝、医師達が診察に行くと、どこの療養所ももぬけの殻で原因を調べた所、全ての者が、昨夜いきなり元気になって家に帰ったと言ったらしい」


《勝手に一つアヤの喜びそうな事を叶えて行くね》


昨夜の天使の言葉を思い出した。

そう言えば、水晶は魔除けのお守りや浄化作用があり、現代でもパワーストーンとして知られていることを思い出した。
彼の本来持つ力で、この安土を浄化してくれたんだ。


「じゃあ、みんな元気になったんですね」

(本当に良かった)


「ああ、この安土で病に臥せっておるのは貴様だけだ」

信長様はそう言うと、呆れた顔で私を見た。

................そう、12月の寒空に湖に飛び込んだ私は、今朝から熱を出して、寝込んでいる。(でも信長様は元気)



/ 816ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp